シンクロ連射基板「NRS-1」紹介

この度登場したNRS-1、早速使用してみましたのでその使用感等といった事を下記にまとめてみました。他の連射装置に比べるとお値段が張りますが、それだけの物ではあると思います。

NRS-1パッケージ画像です

1.標準設定

まず本体にDIPスイッチが4つあり、それぞれに設定が適応されます。標準設定ですと1が連射無し、2,3,4はそれぞれに便利な設定が標準で記録されており、ここからは各設定の機能についてをご説明します。

DIPスイッチ部の写真です

設定番号2

DIP2番のボタン設定表です

DとEはJAMMAから取っても本体から出ているキック線(CPS1仕様)から取っても大丈夫です。なおFはキック線から取る必要があります。

シューティングゲームでは標準的な設定ですので、ショットと連射ボタンが個別に必要なR-TYPE(貯め撃ち)やTATSUJIN(サンダーレーザー)といったレトロ名作タイトルから、細かい連射が要求されるバトルガレッガまでこれ一つで幅広く対応できます。

設定番号3

DIP3番のボタン設定表です

A,B,Cボタンが各ボタンの連射、D,E,FがA,B,C各ボタンの連写無しになります。グラディウスシリーズやガンスモーク、サイドアームにドラゴンスピリットなど2種類以上のショットで連射を要求されるシューティングゲームにはあると非常に嬉しい設定ではないでしょうか。

設定番号4

DIP4番のボタン設定表です

サムスピの大斬り・大キックやワーヒーパーフェクトの強パンチ・キック、ファイナルファイト等ベルト物のメガクラッシュなど「いざ」という時に出ないと困るボタンの同時押しにも対応しています。また同時押しに連射を加える事も出来ますので、配線次第ではモンスターランドのレバガチャボタン(左右連射とジャンプ)も実現が出来ます。

2.同時押し・ボタン配列変更

NRS-1はボード上で設定の変更も出来ます。連射速度とタイミング、更にはボタン配置まで変更出来ますのでガロスペやKOFをストIIと同様に上が弱パンチと強パンチ、下が弱キック、強キックという設定もこの連射基板なら可能です。ガロスペをストII配列風にする為それ用に変換ハーネスを作っていた事もありましたが、このNRS-1さえあれば不要になります。

ボタン設定部の写真です

3.CSync Cleaner搭載

連射とボタン再配置+同時押しだけでなく、Csync Cleanerも搭載されております。

アーケードゲームから出力されるCSync信号はブラウン管で表示することを前提にしているためか、若干癖のある信号を出力している場合があります。こちらの回路はそのCsyncをある程度正常なCsync信号、つまりはアップスキャンコンバータで映らなかった/綺麗に映らない映像が綺麗に映る場合があります。

このNRS-1ではタイトーのF3基板とマイコンソフトのフレームマイスター(弊社でも取り扱っております)の組み合わせで正常に表示されるよう調整してあります。コントロールボックスとフレームマイスターを使いダライアス外伝やレイフォースといった名作シューティングを楽しまれている方には持ってこいの1枚となるでしょう。

弊社販売ページはこちら(フレームマイスターや同人誌等もございます)

製品マニュアルはこちら(販売元ページです)