古くからロケーションを運営されていた業者様から基板から筐体まで多種多様なアイテムをお譲り頂いた際に、レトロ基板のテーブル筐体用コントロールパネル(コンパネ)もお譲り頂きました。その中には貴重なコンパネもありましたので写真を交えご紹介致します。
パックマン(純正)
吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。言わずと知れたナムコの大ヒット作、パックマンのコントロールパネルです。表記がPAC-MANではなく、PUCK MANになっているのが時代を感じさせます。この当時からキャラクターの扱いについては一流だったナムコのデザインなのでパネル単体でもゲームの魅力が伝わってきます。
パックマン(コピー)
続いてはナムコ以外がリリースしたパックマンテーブルに付いていたと思われるパネルです。パネルのイラストがインストの物をそっくりそのまま流用しているシンプルなデザインです。こう純正品と見比べると安っぽさが味わい深いですね。
第3惑星
サン電子がポストインベーダーとして79年に発売した第3惑星のパネルです。この当時としては非常に凝ったシステムを使っていた事が災いしたのか出回っている数は非常に少ない基板です。是非一度動いている現物を見てみたい基板の一つではありますね。
トランキライザーガン
セガの名作トランキライザーガンのパネルです。コピー基板では麻酔ガンとインストに書かれている物もあります。セガ純正インストは象さんの形をしたデザインで非常にセンスが良く、オールドナムコ後期大インストと並ぶ物ではないでしょうか。独特の世界観とギリギリのゲームバランスが非常によく出来た作品で、4種類全員眠らせてステージクリアを狙うと非常に燃えるゲームでした
スペースチェイサー
ヘッドオンの後釜として作られたと思われるタイトーのドットイートゲーム、スペースチェイサーのパネルです。宇宙を舞台に宇宙船を操作し、ミサイルを避けながら画面内のドットを消すといった物です。加速ボタンはエネルギー制だったり、ヘッドオンと違い車線切り替えでなく任意で方向転換出来るといった進化を遂げています。当時のパンフレットによるとT.T.ルパン三世の純正パネルもこのスペースチェイサーのパネルが使われているようです。
ヘッドオン
こちらは操作パネルにヘッド・オンとありますが恐らくは当時流通していたコピー基板の物ではないかと思われます。ただ詳細は不明ですので何か詳細がわかりましたら追って情報をお伝え致します
SNK初期
SNK黎明期のパネルです。ファンタジー、ラッソ、ヴァンガードといった80年代初頭のタイトルが出ていた時期と思われます。ASOやアテナ、TANKが出る前のSNKは他にもジョイフルロードやジャンピングクロスなどほのぼのするタイトルが多く出ていた印象があります。
ハイパーオリンピック
世界中で大ヒットしたコナミのハイパーオリンピックのパネルです。当時色々な形で世界新記録へと燃えた方もかなりいらっしゃるのではないでしょうか。今回お譲り頂いた業者様はコナミ以外から出たパネル(デザイン的にはサンワと見られます)を主に使われていた、あるいは予備として持っていた為、こちらの純正パネルは程度が良いです。
こちらが当時新記録へ向け酷使されていたであろうパネルです。3P4P側にオールマイティパネルとありますが、そこまでオールマイティでも無いとは思います。1P2P側のRUNボタン部分の塗装がいかにハイパーオリンピックが人気だったかを物語っています。