まずは、お久しぶりです。
アーケード担当が目まぐるしく入れ替わったり、PCのデータが消失したり、そのほかアレコレあったりで、なかなか更新できずにいた基板のBEEPのブログですが、サイトのリニューアル作業もあわせて、なんとか復活いたしました。
これからはなるべく途切れないように努めますので、あらためてよろしくお付き合いくださいませ。
さて、少しばかり前のことになるのですが、群馬県伊勢崎市にお住まいの方から、大量のアーケードゲーム用ポスターを買取させていただききました。80年代のナムコタイトルが多く、圧巻のコレクションです。資料的な価値もありますので、ボリューム多めにご紹介していきます。
2本のレバー操作で「囲む」特殊アクションとして根強い人気を誇る『リブルラブル』のポスターです。賑やかな雰囲気に「ばっちしバシシ!」とナムコらしいダジャレのセンスも効いています。83年のゲームポスターなのにイラストはCGで作成されていて、ゲームデザインの新しさともマッチしているのは興味深いところです。
言わずと知れたシューティングの金字塔である『ゼビウス』のB1サイズポスター。銀色を基調にしたデザインです。B2サイズで復刻されましたが、銀色は使われていないので印象がかなり異なります。人気の割に出回りがないため、今回のお品物の中で一番高額買取りさせていただいたものです。
『トイポップ』のポスターです。作品の魅力が一枚に収められていますね。チラシは簡素なデザインだったので、この絵が使われているのはポスターや下敷きなどのグッズ、そして配置は異なりますがシャープX1版です。
『スカイキッド』のポスターです。『トイポップ』と同じく冨士宏氏のイラストです。デザインが完成されているだけでなく、敵のメカズキン軍の表情に個性があるのが魅力のひとつです。ここ最近、海賊版(コピー品)と思われるものが出回っていますが、こちらは当時販売されていた本物です。
ナムコの意欲作『サンダーセプター』です。四隅に自機サンダーセプターの四面図が配置されていて、B1サイズと大きいながらも密度感があります。余談ですが、現在流通している基板の大多数は、続編の『3DサンダーセプターII』で、初代の『サンダーセプター』の基板はかなりめずらしいです。BEEPの買取でもごくわずかな回数しか見ていません。
ナムコを代表するキャラクターといえば、断然『パックマン』ですね。そのシリーズ作『パックランド』のポスターです。イラストの雰囲気とディテールに思わず見入ってしまいますね。さまざまなシーンを演じるパックマンだけでなく、ディグダグ、プーカァ、トプカプ、マッピー、ニャームコといったほかのナムコキャラも登場しているところが見どころです。ナムコのポスターの中でもかなりの傑作だと思います。
『メトロクロス』のポスターです。主人公はこちらに背を向けている(あの劇場アニメ『AKIRA』のポスターよりもはやい!)大胆なデザインです。当時はかなり斬新な試みだったのではないでしょうか。
続いては『ドラゴンバスター』。主人公のクロービスよりも、ゲーム世界の風景をフォーカスしているのはビデオゲームではめずらしいアプローチです。幻想的な色合いも素晴らしく、人気があるのも納得です。同じB1サイズで復刻されたこともありますが、今ではオリジナルと復刻版、どちらもプレミアがついています。
SNKのポスターも複数お譲りいただいたのでご紹介します。まずは『ASO』。それまでのSNKとは毛色の違うマニアックなシューティングゲームです。このイラストはチラシやファミコン版カートリッジにも使われているので馴染みのある方も多いかと思います。サイズはB2とやや小ぶりです。
同じくB2サイズのポスターで『サイコソルジャー』です。キャラクター人気の高いゲームだけあって、ポスターも麻宮アテナと椎拳崇が推されています。今あらためて見ると、アテナのスカートが少し破れているんですね。
こちらは『パドルマニア』のポスターです。『アルカノイド』のヒット以降に流行ったレトロゲームリメイクの一端です。ポスターの出回りでいうと『ASO』や『サイコソルジャー』よりも少ないでしょう。今回の買取ではじめて見ました。上半分のイラストはチラシにも使われていますが、下部の選手紹介はポスター用に描かれたものではないでしょうか。
選手名は実名をもじったものになっています。マッケンナー(マッケンロー)はさておき、ナグルワケルワ(ナブラチロワ)やバカー(ベッカー)はちょっとヒドイんじゃないかと…。この頃のスポーツ系ゲームのイラストは写真のトレースが多かったりしますが、こちらはどうなんでしょうね?
『バトルフィールド』のポスターも買取りさせていただきました。説明書にはこのイラストのラフと思われる絵が使われています。セガマスターシステム版が唯一の移植かと思っていましたが、じつは海外PCにも移植されているそうです。
ラスボスの名前はギレンデというのですが、この由来がスキーのゲレンデから来てると当時のスタッフである方がこちらで紹介しています。
アイレムものとして1枚あったのがこちらの『レジェンド・オブ・ヒーロー トンマ』です。顔の描きかたからして『ロードランナーIV』や『小僧隊ガッチョ』と同じ方だと思います。スタッフが全員女性と言われていますが、性別は関係なしにアイレムらしい高難易度のゲームでした。
ストーリーが書かれていますが、トンマの[宝帝]という役職が何なのか謎ですね。舞台が[前人未島]というダジャレになっているあたりは、PCエンジン版でも[ちょっとお町]といったステージ名につながっていましたね。
BEEPでは、アーケード基板はもちろんのこと、ポスターやチラシ、カタログといったアーケードゲームに関わるアイテムも幅広く買取させていただいております。
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