BEEPチェックマシンの修理

BEEPでは基板の出張買取をさせていただく際、小型のチェックマシンを持参してお客様の元へとお伺いさせて頂きます。どういった物かといいますと電源とモニタとスピーカーと操作系が一つに纏まっている物です。(詳しくはこちらの写真にてご確認下さい。)

タッパーの中には小型液晶(+RGB調整ボリューム)と電源とスピーカーが入っています。この小型液晶はかなり優秀でして今の所出張買取中に映らなかったという事はありません。

チェックマシンの外見です
チェックマシン内部です

これにコンセントとJAMMA規格の基板を挿せば簡単に動作確認が出来る優れ物でした。写真だとコントローラはありませんが写真の簡素的な物がケースの中に収納されています。

チェックマシンの入力ボードです

ただ写真を見ての通りボタンが破損しており、更にスタッフ:Kから音が出ずボタンも効かないとの事でしたのでこの度修理を行いました。

1.音が出ないトラブル

配線を見てみると黒い線が3本取れており、JAMMAハーネスを見てみると左右のGNDとSP-にそれぞれ配線されていた事が分かりました。ですので配線を行った所問題なく音が出力されています。(次にまた配線取れる事がありましたら熱圧着チューブで固定を行う予定です。)

JAMMAコネクタ配線部の写真です

2.ボタンが効かない

ボタンが効かないとのみ伝えられたので一つ一つチェックを行っていきました。液晶横のスイッチの内一つを押すとコインが入りましたが、もう一つのボタンや簡易コントローラのボタンは全く反応しません。

蓋を開けてみるとコインではないもう一つのスイッチの配線が取れていたのでスタートボタンを配線。さらに配線が一つ抜けていたのでコンパネ内にGNDを延長させテストスイッチを付けました。

テストスイッチ配線の写真です

上部2点のスイッチは誰が使っても解るようにコイン、スタートと書き養生テープを貼りました。

コイン&スタートスイッチの写真です

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。スタートまで動作する様になりましたが、それ以降の上下左右ABCボタンが反応しません。簡易コントローラのボタンが取れている事もありますので、この際シグマのAV5000と同じくネオジオのコントローラを使えるように加工します。万が一壊れても替えが効くというのもメリットですね。

ただ端子が見つからなかったのでジャンクとして置いてあったMVSマザーから半田吸取器を使い頂戴します。そして簡易コントローラに配線されていた線材をネオジオ配線を元に再配線します。(ただ配線図を見ると5Vを必要としていますが今回は使わないでも動作しました。)

コントローラ端子の取付写真です
コントローラ端子配置の写真です

テストモードに入り、ワースタで動作確認をした所問題なく上下左右とABCボタンが反応しました。作業自体は簡単ですがこうして実際に動作していると嬉しい物です。

ワースタの動作確認写真です

これで全ての問題が解決致しましたのでまたこのマシンと一緒にお客様の所へとお伺い出来ます。中身は非常にシンプルですので小型環境を作る時には参考にして頂けると幸いです。

チェックマシン動作確認の写真です